大規模団地の外装・設備・外構改修工事にも豊富な実績
大規模修繕・WORKS
2021年4月13日
目次
総戸数1612戸の広大な街「相武台グリーンパーク」を再生
清水建設グループの一員であるシミズ・ビルライフケアは、大規模修繕・改修のエキスパートとして多くの施工実績を残しています。なかでも同社は、超高層や大規模マンションなど、難易度の高い工事に強みを発揮します。神奈川県相模原市の「相武台グリーンパーク」は、その名の通り樹々が連なる『緑道公園』を挟んで住居棟40棟・店舗棟・管理棟から構成された総戸数1612戸の大規模団地で、給水設備・外構・植栽まで含めて行われた外装の第3回大規模修繕工事を同社が手がけました。工事は延べ17ヶ月間、追加工事1ヶ月間を要しましたが無事に完成し、その美しさが評価され住民から感謝状が贈られたそうです。ここでは、同社が行った細部にわたる様々な工夫や配慮についてご紹介します。
【工事概要】
- 共通仮設工事
- 建築工事(外装工事)
- 衛生設備工事(直結増圧給水設備改修工事)
- 外構工事(舗装•桝•側溝、遊具更新、スロープ設置、駐輪場改修、フェンス•柵の更新•補修、外灯更新等)
- 植栽工事(植え替え、新設)
広大な敷地内における多数の作業員の管理、効率化
【作業員の識別】
工種別カラーベスト着用
(管理者オレンジ、建築ブルー、設備イエロー、外構グリーン)
【詰所等の配置】
作業員詰所を6ヶ所、トイレ•流しを4ヶ所に配置して、現場事務所から遠い街区でも作業員が休憩等できるようにし、移動時間の無駄を削減
建築工事における重要品質項目•••不具合原因把握・確実な塗膜・防水層の形成
【外装工事・外構工事】
- 目地シーリングの汚染、バルコニー手摺支柱廻り、サッシ廻りのひび割れ状況を調査し、塗膜不具合の原因を検討
- 外装材は引張試験により付着強度を確認、脆弱塗膜は除去工程毎の検査により適切な塗膜を形成
- 屋上、階段室床は、各所の納まりと水溜まり状況を徹底検討、確実な防水層を形成 ・外構は、隆起・水溜まり対策を講じて排水性を改善
設備工事における重要品質項目•••漏水事故ゼロ
【埋設部高性能ポリエチレン配管・継手の電気融着工法による接合】
- 管クリーニング、融着しろ、融着面処理・時間等の重要品質管理項目の徹底
- 熟練作業員の確保
- メーカー試験基準を遵守した耐圧試験
【住棟内ステンレス配管】
- 継手の確実な締め込み(締め込みマーク、確認マークの徹底)
- 熟練作業員の確保
掘削作業における既設埋設配管への損傷対策
【埋設給水管更新工事・外構工事】
基礎類•雨水枡•L型側溝•縁石の設置に伴う掘削で既設の給水管、ガス管、電気配管等を損傷させないための対策
- 行政•関係企業から埋設管図入手
- バルブ•盤類の位置プロット図作成
- 埋設探査機を使用して現地調査•ルート図作成
- 地元業者リスト作成
- 作業手順の明確化(手順書作成)
- 事故発生時の対応方法明確化
コミュニケーション、検査体制
【修繕委員会協力員会議】
- 各街区代表7名による修繕委員会協力員を組織(一級建築士等から構成された専門チーム)
- 居住者の意見が反映されるよう、毎月1回、協力員会議を開催
- 検査上の問題点、工事監理者、施工者と提案内容等を協議
修繕委員会協力員会議
【完了検査】
- 工事会社自主検査→工事監理者検査→管理組合検査の順に毎週実施 (総検査回数は300回超)
- 管理組合側は、修繕委員会協力員が検査を実施